オチケン風『日本文学史』シリーズ【おわりに】  
  
季節は、確実に移ってくるねえ。
桜前線は、順次、南から北上してきているよ。
間もなく、入学式の季節だねえ。
君は、いったい、どの学校の、どの椅子に座ることになったのだろうか。
 
「オチケン風『日本文学史・古典文学編』」を書き始めたのは、ちょうど2年前の春だったよ。
初めの僕の予定では、1年間で、古典から現代文学史まで、全部を書き終えようと思っていたんだ。それが、2倍もかかってしまったねえ。
 
途中、持病の心臓病で、入院したこともあったけれど、どうにか完成させることができたよ。
全編を合わせると、400字詰め原稿用紙で1000枚を超える分量になったねえ。

今、僕は、つくづくと思うことがあるんだ。
それは、もし、君がいなければ、本稿を書き続ける気力は途中で無くなっただろうし、したがって、完成もあり得なかった、とね。
だから、「オチケン風『日本文学史』」は、君との共同作業だった、と確信しているんだよ。
感謝の思いが深まるばかりだよ。
 
入学式が終われば、すぐに、ゴールデンウイークだねぇ。また、新しい年度が、元気な足取りで、進んで行くねえ。
君も、足取り軽く、陽光あふれる時空間を、思いっきり手足を伸ばして、未来の目標へ向かって、飛び立って行こうよ。
 
春が感じられる狭い作業室にて 筆者
 
【参考資料】
『日本文学全集』筑摩書房
『日本古典文学大系』岩波書店
『青空文庫』
『作家の死』新評社
『日本文学史の指導と実際』明治書院
『新修日本文学史』京都書房
『詳解日本文学史』桐原書店
『新総合図説国語』東京書籍

奥付
(オチケン風『日本文学史』シリーズ)         
   2013年1月26日 発行   
   著者 : 大和田光也